人は口から必要なものを摂り続けないと生きて行けません。
昔は、飲み物や食べ物は全て自然界の水や生き物の植物、昆虫と動物等でした。
今はこれに、主にこれら由来の特定の成分やそれを濃縮や精製、あるいは人が造り上げたたもの(機能性成分、ビタミン、発酵物等)があります。
さて、高血糖、高脂血症、高血圧をキーワードとする生活習慣病が社会的に大きな問題となって半世紀ほどになります。
なぜ、起きるのかの答えはなかなか難しいことと感じています。理由は、摂取と消費のアンバランス、体の機能の異常、衰え、生活環境の変化等、要因と思われることは人様々で、、条件を画一化して考えるのは無理なためです。
ところで、一昔前は、原因は栄養摂取過多、偏向的な栄養摂取などが主な原因だったと思いますが、今は少し、これに、食生活を含めた環境の大きな変化と上で述べた特定の成分の偏った摂取が関わっていると思っています。
この特定の栄養や機能成分と言われているものの摂取過多や偏った摂取を防ぐことは、食事の理想的な在り方があれば防げるはずです。このことは私の専門外ですが、自信の無い部分を自分でも感じながら少し考えて見たいと思います。
直感的に言えるのは、大事なことは必要な栄養の収支バランスをとることです。収は食品の摂り方でコントロールできます。支は生活習慣が要と思います。
このために大切なことは食品として選択され、栄養だけでなく生きる力のある植物、野菜を基本として日々摂ることだと思います。
理由は、例えば植物は光のエネルギーを光合成に利用し、まずは炭酸ガスと水から糖を作ります。つまり、光エネルギーを生命活動に使えるようにエネルギーを変換しています。これ自体、本当に凄いことです。他のこのことができない生物はこのことができる生物を取ることで共存競泳的に生存しています。
もう一つは、この植物は光のエネルギー、炭酸ガスと水から糖分とし、それから、脂肪、タンパクなどにする流れを四季や一生の折々で、具体的には、芽生え、成長、老化、季(春夏秋冬)の各ステージに応じて、自身が作った機能性物質で無駄なくこの流れを活用、コントロールしていることです。この機能性物質を上手に活用する能力を光合成ができない生物は持っていると私は思っています。しかし、現代社会に生きている人(生産と消費の両者が)はこの機能性物質をおろそかにし過ぎていると感じています。
以上、このように生きている植物の栄養とコントロール機能を日常生活に生かし、足らない部分を捕捉して生きることが私は今を健康に生きる上で大事と思います。
この概念の上に立ち、機能性物質を病に使う目的で作り上げた生活の知恵の一つが薬草文化だと思います。
次は、この視点立って、自分が思う薬草に一つのお茶の活用に触れたいと思います。